入院中に、Kindleなど白黒表示(E-Ink、電子ペーパー)方式の電子書籍リーダーで読書する場合
今回は電子書籍リーダー、それもAmazonのKindleや楽天のKoboなどの白黒表示(E-Ink、電子ペーパー)機種を使う場合のメリットとデメリットについてです。
まずは電子書籍全体の基礎知識。
電子書籍は、ご存知のとおり本が電子データになっているので様々な機材で読むことが可能です。
大きく分けて3種類のデバイスが対応しています。
1つ目はAmazonのKindleや楽天のKoboなどの、E-Ink(電子ペーパー)という白黒表示システムを採用した電子書籍専用リーダー。
2つ目はカラー液晶のタブレット類とスマホ。
3つ目はWindows、Macなどのパソコンです。持ち運び可能なノート型を想定しています。
電子書籍リーダーのメリットとデメリット
【電子書籍リーダーのメリット】
ネット環境があればすぐに書籍が購入できる。
リーダーがネットに接続していればいつでも書籍が購入できます。
これは大きなメリットです。
書店へ行ったり配送してもらう必要がありません。
3GモデルとWiFiモデルがありますが、3Gモデルなら回線確保を気にせずあとは決済手段さえあればどこにいても本が買えます(電波が届く場所なら)。
Amazonの3Gモデルなら、パケット代もかかりません。
WiFiモデルでも病院内でWiFiが使える場所へ行けばOKです。
またはスマホのテザリング機能を使えばWiFiモデルでもベッド上でネットに繋げます。
他のデバイスよりも目に優しい。
E-Ink方式は、電子書籍を読む方法のなかでは比較的目に優しい方法だといわれています。
わたしも実際に使っていますが、スマホより遥かに楽だと感じます。
目に向かって直接画面が光るわけではないのがよいのかもしれません。
表示を調整することができるので、光量を加減したり、文字を大きくしたりも可能です。
本を沢山入れることができる。
データなので何百冊入れてもかさばるということがありません。
狭い病室では大きなメリットですし、別の本に替える作業も楽。
紙の本よりも読む体勢が楽。
人によるかもしれませんが、寝ながらや片手で読むなら紙の本よりこちらの方が楽だと思います。
めくる作業が指をスライドさせる動作になるのも大きい。
電子書籍リーダーの背面にバンカーリングを接着すれば、さらに落下を防止することができます。
本が人目に触れない。
裏表紙がないのでいま何を読んでいるか他人には全くわかりません。
何冊持ち込んでいるかをうかがい知ることはできません。
たとえば漫画数百冊をリアルに積み上げるとインパクトがありますからね。
電池が長持ち。
他の電子機器と比較しても圧倒的に電池が長持ちします。
これはE-Inkの消費電力が低いから。
使ってみると分かりますが、本当に全然違います。
一応無駄な電力を使わないために、通信の必要がないときはネット回線をオフにしておくのも忘れずに。
消灯後でも使える。
どこの病院でも21時頃になると消灯され、紙の本を読むには個別のベッド用ライトをつけるしかありません。
でも同室の患者さんに眩しいことがあるので気を使います。
何らかの光源がある電子機器であれば、小さな光で読書が可能です。
【デメリット】
破損の心配。
電子機器ですので落下や圧力、水濡れなどには気をつける必要があります。
暗闇の中で慣れないベッドに不自由な体勢で横たわり読書していたら眠ってしまい、朝起きたらお尻の下で液晶が割れていた、という失敗談をきいたことがあります。
ある程度は専用カバーを使うことでフォローできます。
盗難に注意。
個人情報と紐付けされた電子機器なので盗難の心配はしたほうがいいでしょう。
ベッドを離れるときは貴重品ボックスに入れましょう。
充電の必要がある。
病院によってはコンセント使用が不可だったり有料なことがありますし、延長コードが使えなかったりすると充電を自力でするのが困難な場合もあります。
もちろん充電するためのコードなども必要になります。
小さめの白黒液晶表示で、スペックも低めである。
カラーの本、雑誌、漫画などはデータ量が多いためダウンロードにWiFiが必要になることが多いです。
カラーの本だと白黒液晶では見づらくなる可能性があります。
データ量が多いものは、電子書籍リーダーのスペックによっては動作が遅くなることがあります。
文字だけの本であっても、1ページ全体が1枚の画像としてデータ化されていることがたまにあます。
その場合は文字だけを自由に拡大することができず、常に画像全体を拡大するような読み方になってしまうことも。これは他のデバイスでも共通する問題です。
それが雑誌や大型の本だったりすると、液晶サイズとの差が大きいほど読みづらいです。
基本的にわたしは、雑誌など大型画像のものやデータ量の多いものを電子書籍では買いません。デスクトップPCの大型液晶モニタで読む前提のものや、電子書籍でしか発売されていないものなど、理由があれば別ですが。
このように、紙の本とはメリットとデメリットが全然違いますね。