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「3年前の今月は何に興味があったんだっけ?」には日記より読書記録がオススメ!

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こんにちは、ミカミです。

突然ですが読書記録(本の購入記録)、つけていますか?
わたしは8年目です。
昨日も地元の書店で3冊の本を購入したので記録しました。
今日も1冊、明日も2冊届くので数日分まとめてやってもいいんですが、新しい本を入手すると嬉しくていつもその都度書いてしまいます。
チョコチョコ記録するのはすっかり習慣として定着しているので特別なことをしている感覚はないのですが、この話をしたら「エッ?そんなめんどくさいことしてないわ~」と言われたのをふと思い出しまして。
今日は「読書記録、オススメですよ」という話題です。

 

 


日記、ブログ、ツイートには残っていない情報がある


わたしはかなりの記録魔です。
忘れっぽいのでメモ魔でもあります。
メモ、日記や手帳、体調記録、タスクリストや生活雑事のノート、ふせん、何でもノート、思考ノート、学習ノートなどなど、全部アナログで運用中です。
全てを上手に使いこなすところまでは至っていないのですが、試行錯誤しながら自分向きの方法を探っています。

ところが、大事だと思ったことは何でも記録しているつもりなのに、上記のメモ・ノート類から抜けている情報があります。
それは「インプットしたかったこと」についてです。

わたしたちが書くのは、基本的に脳から「アウトプットしたもの」です。
SNSなど他者の目があるところへ書く情報はTPOについて考えるひと手間があります。
公開しないプライベートな記録であれば、今度は大切なことや書きたいことが優先。
どうでもいいことや書き残したくないことには筆が進まないですよね。
たとえば何かが気になっていたけれど少し調べてもピンとこなかったので深掘りはしなかった、という情報までいちいち記録している人は少ないでしょう。
「アウトプットしたもの」には書くかどうかの選択がつきまとうんです。
家計簿のように機械的には書きにくい。

もし日記や手帳に学びたいことや興味のあることについてメモしても、それらは1冊あたり1年分程度しかありませんから、年をまたぐ用途には向いていません。
わたしは独立した「インプットしたいこと」リストを作ってみたこともありますが、あらゆる雑事の疑問リストと化してしまい、使い勝手がよくありませんでした。
重大な問題の対処法から下らない疑問までが1箇所に集まっていると、読み返しても役立てにくいんですよね。
パパッと書いている時は重要度での仕分けなどしていられませんし。
何か、自分の思考の記録をつけるもっとお手軽な方法はないものかな、と思っていました。

 

 


読書記録は「インプットしたかったこと」のリスト

 

わたしが読書記録をつけるようになったのは、大量に本を電子化することになってリストを作ったが始まりです。

2005年頃に「ガラクタ捨てれば自分が見える」(カレン・キングストン著)という片付け本に出会いました。
今でも片付け指南の原典のひとつとして高く評価されている本です。(その後、新版が出ています。なお風水についてはよく分からないので片付けパートしか読んでいませんが…)
読んでいる最中から物を片付けたくてウズウズしてくる内容で、わたしも早速始めました。
断捨離ブームより何年も前の話です。

新 ガラクタ捨てれば自分が見える (小学館文庫)

新 ガラクタ捨てれば自分が見える (小学館文庫)

 

 当時のわたしは、あまりに多い本と紙類の処理に頭を悩ませていました。
とにかく捨てて捨てて、捨てて…それでも処分できない本が千冊以上残っていたんです。
思い出のあるものが多くてどうにも思いきれなかったんですよね。

その頃、一般家庭向けのドキュメントスキャナーが出てきました。
FAXのような形状で、紙を自動で送りつつスキャンしていく機械です。
当時はコクヨのキャミナックスという機種と、PFU富士通)のScanSnapとその前の機種あたりがメジャーだったと思います。
キャノンの機種が当時あったのかは…はっきり覚えていません。
とにかくこれはいい!と思いレンタルで2機種ほど使ってみました。
大量の紙類と少量の本を電子化し、いけると分かったのでその後ScanSnapを購入して本も大量に電子化しました。
少しずつやって数年かかりましたが、おかげで本棚に広い空間ができたときの嬉しさといったら。

富士通 ScanSnap iX500 (A4/両面)

富士通 ScanSnap iX500 (A4/両面)

 

 さて、電子化するにあたっては本のリストが欲しくなりました。
バラしてスキャン後は処分するので実物がなく、PCを起動しないと蔵書がわかりません。
うっかり消えてしまったときには痕跡が一切なくなってしまいます。
そこでノートにタイトルを書き残すようになりました。
ところが、電子化した本、単に捨てた本、電子化せず紙で持ったままの本、電子化したけどやっぱり紙でも持っていたくなって再度買った本などがゴチャゴチャになってきたんです。

そこで、買ったときに本のタイトルを記録する方法に変えて一元化しました。
「買った年/月/書名」しかないシンプルな記録です。
雑誌、漫画、楽しみのための本も入っているので毎月かなりの量になりますが、書名だけなので簡単。
「2018年8月/本1、本2、本3…」という書き方です。
それを3年くらい続けてみると、読書記録には思わぬ利点があると気がつきました。

その当時「インプットしたかったこと」がひと目で分かるんです。

実際に「インプットしたこと」ではないのがミソです。
興味や必要性があって手を出したものの記録です。
見返すと、読んでみたけれどピンとこなかったのでそこで諦めたもの、これはいいと食いついて役立てたもの、やろうと思いながら今でも放置しているものなどがよく分かります。
5年目になると思考が進んでいるのが見えるようになってきました。
「あの頃は本当の問題がこれだと思っていたけれど、それは入口にすぎなかった。下に隠れていた本質的な問題はこれだと気付いてあの本に移り、理解してからは次の段階のあっちへ進んだんだな~」という成長が分かるんです。

また、無意識にずっと追いかけているテーマも自然と浮かび上がってきますし、気付かなかった意外な本音が見えることも。
逆に何度もトライするけど上手くいっていないことも把握できますし、日記に書き残した言葉よりも当時の心の動きが流れとして分かりやすい。
しかも長期的に追いかけることができます。
それと精神または物理的にきつい期間の読書記録には、やはり心情が丸ごと反映されていますね。
そういう時は日記も白紙で、サボりだったのか辛かったのかそれだけでは判断つかないことが多いのですが、読書記録を見れば察せられます。

 

この読書記録のいいところは、買った本と借りた本の書名をメモするだけなので作業が簡単なこと。
著者、出版社、感想などを書き出すとキリがないので、わたしはあえて書名だけにしています。
細かい情報についてはAmazonなどでいつでも調べることができますから。
…あ、でも最近は価格もメモするようになりました。
電子書籍だとセールなどで価格変動があるので、ついでに書いています。
後から見ると「あの本はこんなに安かったのに物凄く面白かった」と嬉しくなったりしますから。
また「これは!」と思ったWeb上の記事についてはタイトルと著者名を簡単にメモすることもあります。
noteの有料記事など読み物の新しい形式が色々と出てきたので、メディアを混同しないように何らかの印はつけていますが、書く作業が複雑化しないように気をつけています。

ともかく、作業は単純にするのがオススメです。
忙しくても書名だけなら機械的につるっと書けますよ。

 

 


まとめ

 

こんな感じで書名を記録するだけの単純作業なのに、1年、3年、5年と経過してくると自分だけのお役立ち資料が育ちます。
考えずに書けるので、労力に対して得るものが多いですよ。

ちなみに、3年前の今月わたしが買った本の記録をみると「農家さんと彼らの料理への憧れ」「毎日のモチベーションが上がらない悩み」「社会類型論」などのテーマがうかがえます。
とれたての美味しい夏野菜を食べて、農家さんへの憧れが盛り上がっていたんですね…単純なわたし。
ところが翌月になるとラインナップはガラッと変わり困難に対処するための本が多くなります。
その頃の記憶は薄れていても、モチベーションに関する悩みは相当深かったんだなと結果的に分かります。
なおその後、一定の認識に至ったので今ではあまりモチベーションの本を買わなくなりましたが、そんな流れも読書記録があれば自覚することができます。

 

わたしの読書記録は現時点で8年数ヶ月目。
10年20年と、これからも淡々と積み上げていくつもりです。
とにかく楽なので生涯このままのシンプルな方法で続けていくでしょう。
今日の記録が未来でどんな価値を持つのか楽しみです。

あなたも読書記録をはじめてみませんか?
簡単ですが、きっと貴重な資料になりますよ!

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